先日、4月5日(日)に生徒さんの発表会を開催いたしました。
何年も練習してきた生徒さんもいれば、レッスンを始めてまだ半年も経たない生徒さんもいますが、皆さんとても一生懸命練習をして、素晴らしい演奏会となりました。
選曲する時「ちょっとこの曲は難しいかな」と心配しても、発表会の時にはちゃんと弾きこなし、そのがんばっている姿に毎回感動します。決して出来ないと決めつけてはいけないのだ、と改めて気づかせてくれますし、人の能力の無限の可能性を感じさせてくれます。
あきらめたらそこでストップしてしまいますが、辛いけれど続けること。学校の勉強でも、スポーツでもどんな分野にも共通することです。
弦楽器は本当に音を出すことが難しい楽器で、その困難に挑戦して続けることができれば他のどんな苦しいことでも堪えられる根性ができるのだな、と実感します。苦しんだだけ、できたときの喜びは大きいものです。
発表会のプログラムの後ろに毎回好きな言葉を書かせていただいています。今回は、大好きなJ.S.Bachのことばを選びました。
「音楽だけが世界語であり、翻訳される必要がない。そこでは魂が魂に語りかけるのだ。」
世界中が紛争や争いごとの暗いニュースが多い昨今、少しでも世界中の人々とともに共感できることをしていきたいと思っています。パリに留学していたとき、学校には本当に様々な国籍・人種の生徒がいました。私のヴァイオリンの同門にも、エジプト、中国、イラン、コロンビア、オーストラリアなど世界中から学びにきていました。まさに音楽は世界の共通語なのです。生徒の皆さんが音楽を通して世界の人たちと交流できるようになれば、と願っています。