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親子で楽しむ音楽会

   

1月20日に不動院幼稚園主催の「親子で楽しむ音楽会」にご招待いただき、演奏させていただきました。以前にもよんでいただいたことがあり、今回は2回目でした。くしくも日付としては某新アメリカ大統領の就任式と同じ日。ものすごく複雑な感情とともに会場へ行きました。前日の夜からなにやら浮かない気持ちでいっぱいでした。でも、幼稚園の先生方の明るい笑顔、元気いっぱいの園児達に迎えられて、くらーい気持ちは吹っ飛びました。

不動院幼稚園の教頭をされている宮川先生は、本格的な歌手でいらっしゃいます。オペラなどの活動をされています。なんと、幼稚園は幸運なんでしょうか。生の素晴らしい歌声をきちんとしたホールで聴くことができるなんて、なかなかありません。そして、楽器の演奏も、ということでよんでいただいたのですが、観客は園児とその保護者の方々。ヴァイオリンを身近に聴く機会はあまりないそうで、それだけに反応はとても正直なものです。子供だからといって安易にアニメなどの曲というのは弾くつもりはなく、せっかくの機会なのでクラシックに限定、ベートーベンのメヌエット、プニャーニのラルゴ・エスプレッシボ、サラサーテのチゴイネルワイゼンの3曲を演奏することにしました。最初は後ろの席にいた子供の何人かが、一番前まで移動してきてくれて、興味を持って聴いてくれているのをみて、本当に演奏を引き受けてよかったなと思いました。

演奏するときには必ず曲の解説や色々な話をすることにしていますが、今回のテーマは「多様性と寛容」に決めていました。今回の演奏はヴァイオリンとピアノですが、2つの違った音が融合して一つの素晴らしい音楽を生み出されます。ヴァイオリンだけをとっても、楽器と弓の2つのものから音が出る。色々なものがあることから生まれてくるものがあるのです。自然界もしかり。多様性がなければ進化もなかったはずです。人間も全く同じではないでしょうか。今回の幼稚園でいえば、色々な性格の子がいて、得意なことも皆それぞれ違う。そして一つの組ができ、組がまたいくつかあって学年ができ、園ができている。大事なのは多様性であり、多様性を認めることで寛容さが生まれるのだと思います。寛容がなくなってしまうと、文化も育たない、ぎすぎすした社会になってしまう。新アメリカ大統領就任で世界は大きく変わると予想されます。既に分断が始まってもいます。たかが日本の中の一小市民である私ができることなどないに等しいのですが、これから世界へと羽ばたいていく子供達に、人として大事なことは何かを考えて欲しいと思いました。そういった意味でも、今回の演奏は私にとってとても大事な機会となりました。不動院幼稚園の先生方に感謝感謝です。

最後、園児達を出口で見送りましたが、一緒に写真をとったり、握手したり、これもまた楽しいひと時でした。

また、いつでも招待くださいね!

 

 

 -演奏活動


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  • 愛知県出身。東京外国語大学ロシヤ語学科卒業。卒業後商社勤務を経たのちに音楽家に転身したという異例の経歴を持つ。
    2歳半よりヴァイオリンを始めるが15歳で中断。音楽とは一切関係のない生活を送っていたが、退職を決意し、2007年に渡仏。エコールノルマル音楽院(パリ)に入学し、ヴァイオリンをソランジュ・デッサンヌ氏、室内楽を故マリ=ピエール・ソマ氏に学ぶ。
    2011年11月に帰国。2012年2月より東京・大阪を中心に室内楽の演奏活動を積極的に行うと同時に、愛知県にて後進の指導にもあたっている。