今年のゴールデンウィークは大型連休ということもあり、多くの方がお出かけされたでしょう。

この連休に、東海市芸術劇場で「ゴールデン・オープン・パフォーマンス」と題して、5月4・5日の2日間を通して様々なパフォーマンスが行われるという催しが行われました。以前ピアニストの保坂紗苗さんと出演させていただいたご縁で今回の催しにお声をかけていただきまして、5月4日の18:00から出演させていただきました。

今回は、フランスの作曲家はピアノの保坂紗苗さんのソロのプーランクだけで、チャイコフスキー、バッハ、サラサーテと様々な国の作曲家の曲を選びました。特にサラサーテについては、東京外国語大学の中部支部総会で散々であった悔しさを晴らそう、と保坂さんにお願いして再び挑戦しました。

リハーサルを終了したときに、通りがかりのご夫婦からお声をかけていただきました。「とても音がよくて素敵ですよ」

その一言がどれだけ心の支えになることか!P1020393

今回は、バッハの無伴奏からサラバンドを選びました。3月11日の震災のときはまだフランスにおり、ラジオのニュースで聞いて何か大変なことになっているらしいとは分かったものの、テレビのない生活だったため、何がなにやらわからない状態でした。インターネットの接続も悪くて、結局映像として見たのはつい2年ほど前でした。それまでは目にすることができませんでした。今回の熊本の震災は、まさにテレビを見ている最中のこと。直接何か力になれるようなことは本当にないのですが、募金以外にできること、今回の演奏で復興を願って演奏させていただくことにしました。

今回もロビーコンサートなので、たまたま通りかかったというお客様が多く、お忙しいにもかかわらず最後まで聴いていってくださいました。とても楽しそうに、音楽にあわせて体をゆらしながら聴いて下さり、アンコールまでいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

これからも色々な形で演奏を続けていこうと思います。

 

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