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2015年の夏

   

今年の夏は、本当に暑かった、という言葉では言い表せないぐらいの暑さでした。拷問に近いものが。

人間だけでなく、楽器にとっても暑さは大変辛いものです。一日中エアコンを入れっぱなしにするわけにもいかず、ヴァイオリンも30度ぐらいの気温にさらされております。こういうときにエアコンをつけてレッスンを始めると、やはりどの生徒さんの楽器もとても音が狂っています。また、手に汗をかきながら練習すると、弦は普段より劣化が激しくなります。楽器は意外と体育会系なもので、練習するとすぐに全身汗だくになってしまいます。先日、生徒のお母様から「先生、調弦してるんですが、いつまでたってもあがっていきません。」との電話をいただきました。弦を替えてまだ1ヶ月も経っていないので、まさかと思いましたが、楽器を持ってきていただくと、案の定、弦がきれていました。とても練習を熱心にされる生徒さんで、すぐにでも張り替えなければということで、翌日新しい弦に張り替えました。よしよし、と思っていた矢先に、またお母様から連絡が入りました。「また、切れちゃいました。。。。」日本の夏、恐るべし、です。

そうこうしているうちに、既に9月も下旬、シルバーウィークも過ぎ、快適な湿度・温度になりました。散歩をすると、ふと金木犀の香りが感じられ、妙にセンチメンタルな気分にもなります。空気が乾燥すると、心なしか音の響きは伸びていくようで、夏の厳しさを思うといっそう嬉しい季節です。芸術の秋の始まり。みなさんもぜひヴァイオリンの音に触れてみませんか?

 

 

 

 

 -音楽にまつわる話


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  • 愛知県出身。東京外国語大学ロシヤ語学科卒業。卒業後商社勤務を経たのちに音楽家に転身したという異例の経歴を持つ。
    2歳半よりヴァイオリンを始めるが15歳で中断。音楽とは一切関係のない生活を送っていたが、退職を決意し、2007年に渡仏。エコールノルマル音楽院(パリ)に入学し、ヴァイオリンをソランジュ・デッサンヌ氏、室内楽を故マリ=ピエール・ソマ氏に学ぶ。
    2011年11月に帰国。2012年2月より東京・大阪を中心に室内楽の演奏活動を積極的に行うと同時に、愛知県にて後進の指導にもあたっている。