最近、3歳のR君が新しくレッスンを始めました。

R君はスターウォーズが大好きで、初めて会った時ライトセーバー持参でやってきました。ライトセーバーは身長よりも大きいのですが、そこは小さなジェダイ。格好良くポーズ。実は私もスターウォーズが大好き!発表会でスターウォーズのテーマを弾こうね、と盛り上がりました。

初めてのレッスンがやってきました。最初にすることは、楽器を手で持つこと。ぶつけたりしないように、どこをもったらいいのかをまず体で覚えてもらいます。そして構え方。ヴァイオリンも弓も持ち方がとても難しく、すぐにはなかなかできないものです。説明をしているとき、R君は突然泣き出してしまいました。まだ3歳、早く弾きたいという気持ちと持ち方の大変さのギャップを体験して、どうしていいのかわからず悔しさで泣いてしまったようです。次のレッスンも、その次も泣いてしまいました。もしかしたらレッスンはもう少し大きくなるまで待ったほうがいいかな、と考えている間に次のレッスンを迎えました。驚いたことに、左手で楽器を構えることも、右手で弓を持つことも形になりつつありました。すごいぞ、R君!なんと、R君、右手の持ち方を写真をじっくり観察して見よう見まねで練習してきたとのこと。「ほおおっ!すごいぞお!」と感心すると、R君はすっかりご満悦。どや顔で帰っていきました。それ以来、R君は泣くことなく、20~30分ぐらいしっかり集中してレッスンが出来ています。3歳児なのに、ずっと立ったまま。休憩する?と聞いても、「やる」と言ってそのまま続けます。集中力のすごさには驚かされます。

何かを習うためにはある程度年齢が関係するかもしれませんが、つまるところは個人差だと実感しました。まだ日本語があやふやで、言葉で説明したとしても全て理解できるわけではないのですが、本人の「弾きたい」という情熱があればレッスンは可能なんだなあ、と、またしても生徒さんから教えられました。3歳児をみくびっていけない!歳をとって始めた方も同様のことが言えます。言われたことが頭で理解はできても、なかなか体と脳みそがつながらない。しかし、やる気で上達できるのです。何でも「どうせ~だから」という決めつけをしてはいけないのです。

またひとつ、レッスンの楽しみが増えました。